
どーもど-も、「みらぁまん」です。これまでにも2回お送りしてきたミラーマン特集も、今回で最後!(ああ…、みんなの安堵の溜め息が聞こえる…)張り切ってイキたいと思います。
今回は、全51話、約4クールという長大なスパンで製作されたミラーマンの、クールごとの変化についてご紹介。ちゃんとクールごとに芸風が変わってるから面白い…。
第1クール 番組最初期の頃ですね。出だしということもあって、円谷プロもなんか気合いが入りまくってます。それも変な方向に。そのため、通常のヒーロー番組とは一線を画した奇抜な戦闘描写が多く見られたりした。例えば、
「ジャンプキックに残像」、「影分身しながらテレポート」(上写真)とか、「怪獣をフルボッコ中に光が出る」とかそんなのが結構出て来ます。主人公がそんなんだから、怪獣もなんかデザインが奇抜。そう、前回言ったように。

ご存知「火炎怪獣キティファイヤー」です。ヒトデじゃございません。火炎です。
あと、全体的に暗い。敵のインベーダーの侵略してくる感じも真面目に怖いし、主人公の京太郎はヘタレだし。それから、ミラーマンとは共闘関係にある存在で、「ウルトラマン」における「科学特捜隊」に相当する組織である
「SGM」っていう組織があるんだけど、「武器は科学だ」がモットーなので基本闘わない。戦闘は大体自衛隊とミラーマンに任せてる。調査担当って感じでストイックなのでかっこいいんだけど、やっぱ地味。
そんな感じで、全体的に玄人向けな第1クールでした。
第2クール 率直に言うと、
ここらで怪獣のアイデアが尽きてくる。第1クールのような変態チックな魅力を持つ怪獣は、もう造れなくなってしまったわけだ。なので自然と、もっと一般的なタイプ…そう、ワニのような口とゴツい体格を持つ
「恐竜型」の怪獣にシフトしてくる。 そのうちの一つ。「古代恐竜アロザ」

ソフビ人形の画像しかなくてサーセン。本当は青色です。でも、これだけ見ても大分一般的になってきたのがわかるでしょう?そのためか、
第2クール以降の怪獣はやたらと強い。自衛隊では到底歯が立たないし、SGMが勝てるわけがない。だから、
それとともに戦闘の演出とかドラマも手が込んでくる。例えば、「目が見えない状態での決着」、「爆煙の中からとどめの光線」、「主人公が警察に捕まる」とかね。でも、インベーダーたちはあんまり怖くなくなった。全体の雰囲気もだんだんチープになってくるし、「もうここまでかな…」と思ったりもしたね。しかし!
第2クール最終の第26話で衝撃の展開。なんとSGMの基地が全滅!隊員の生死は不明! おいおい大丈夫なのか。そんな動揺と不安を抱かせつつ、物語は第3クールへ…。
第3クール 折り返し地点。ここで番組は一つの転機を迎える。死んだかと思われたSGMの隊員は全員生きていたのだが、ここでなんと、
SGMが戦闘機を導入!その名は「ジャンボフェニックス」! 
上の写真は実際の映像ではないのだが、本編でこれを初めて見たとき、俺は本能的に思ったね。
「か…かっこいい…」 大空を駆ける勇姿!三機分離の妙技!そして忘れられないテーマ曲!もうおわかりであろう(いや、わかんないか)。この瞬間をもって、「ミラーマン」という作品は、
「玄人向けSFドラマ」から、「一級SFエンターテイメント」へと変身を遂げたのだ!なんという思い切った路線変更…。それでいて、ドラマとしての質の高さは少しも衰えていない。むしろ、展開にキレが出て来た感じ。怪獣も、さらにスケールがでかく、派手になってくる。

どうよ?「巨大双頭怪獣ペアモスキング」。ちなみにまだ最終回ではありません。なのにこの迫力!スゴイ!スゴすぎるゥ!
ミラーマンの必殺技も、以前は「シルバークロス」というでかい光線技の一点張りだったのだが、新たに「ミラーキック」という技が加わりました。こんな感じです。

この技は、後に「ミラクルキック」という技に昇華し、「シルバークロス」と共に最終回まで使われます。
それから、ミラーマンに
「エネルギー時限爆弾」というものが付きます。インベーダーによって体の奥深くに埋め込まれたそれは、
ミラーマンが限界までエネルギーを使うと、大爆発を起こすという厄介なシロモノ。これによって闘いにタイムリミットのようなものができ、番組はスリル満点になった。
こんな感じで、第3クールはとにかく波瀾万丈。
第4クール いよいよ物語も終盤。ここにきて、
インベーダーの侵略が本格化してきます。「インベーダー地球移住作戦」、「地球人の新兵器を怪獣に装備」、「UFOを使っての要人誘拐作戦」などが、ミラーマンとSGMを襲います。そして、第49話。ミラーマンのエネルギーを吸い取ってしまう最強怪獣「イエズ」が破れた時、インベーダーは最後の作戦を開始する。
それはなんと、
「インベーダーの母星を衝突させて地球を破壊し、インベーダーの惑星が地球に成り代わる」というもの!
刻一刻と迫る地球最後の日!絶望に包まれる地球人!人類最後の希望・「反引力装置」!それを破壊せんと出撃する驚異の二大怪獣・「エレキザウルス」と「デッドキング」!激闘の最中、エネルギー時限爆弾は臨界寸前!
地球の運命は。人びとの未来は。そして、京太郎の選択は…。 …と、こういう話を前後編でやって、「ミラーマン」は幕を閉じます。チャンネルNECOで再放送を見続けてきたこの一年間。リアルタイム世代でもないのに、俺はミラーマンの一挙一動にいちいち一喜一憂し、高校生なのにまるでチビジャリのように夢を見続けた。ああ、ミラーマン。一年間本当に有難う。キミがいなかったら、俺の人生はつまらないものになっていたかもしれない。キミに出会わせてくれたテレビ局と運命に、感謝感激雨あられ!
長々とおつきあいいただき、ほんっとサーセン。次回からは、また別の企画がスタートする予定です!お楽しみに!(無体な要求)では失敬。
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